6月末から真夏のような暑さになり、「危険な暑さです」「熱中症警戒アラートが発表されました」などの報道が続くと、カフェを開催しても参加者がいらしてくださるだろうかと心配する日々でしたが、それも杞憂に終わりました。5か所のカフェはいずれも参加者が増え、初めての方や大学生あるいは企業からの見学も増えています。
最近は70代の親を同居や通いで介護する50代の娘さんや、物忘れが気になり今後どうしたらいいのか悩まれている70代のご夫妻が多く見受けられ、全体的に参加者の年代が今までより若くなってきたようです。
その中には認知症専門医の個別相談を受けて診察につながったり、他の参加者と話して安心する方も多く、カフェがつながりの場であると実感することが多くなっています。
特に以前から参加している認知症当事者や介護者が、新しく参加した同じ立場の方の先輩として聴き役になる場面も多く、参加者の皆さんにも大事な役割を担っていただいています。
これもカフェが年月を重ねてきた結果であり、今後ますますいろいろな方との関わりが生まれると感じています。
左から 芝浦港南カフェ、麻布カフェ、高輪カフェ、芝カフェ
短い梅雨の後に35度近い日が続きましたが、カフェには多くの方が来られて賑わいました。
飯倉カフェは、参加者やボランティアさんが得意なことを活かしてプログラムをつくる「みんなで楽しむ~川柳とハーモニカ」でした。川柳を担当した参加者のYさんは、学生時代から川柳に興味を持ち、最近では教室に通って腕を磨いているそうで、参加者に川柳の手ほどきをしました。またボランティアのSさんは、長年続けているハーモニカの素敵な演奏を披露し、その伴奏で皆で歌もうたいました。
ありすカフェでは、「赤鼻つけて笑って健康」と題して、クラウン・ワン・ジャパンからクラウン(ピエロ)を招きました。参加者も赤鼻や被り物を付け、クラウンのリードでいろいろな遊びや対話を楽しみました。また、途中からは学童クラブの子ども達も参加して、高齢者と一対一で話したり、クラウンを交えて楽しく交流しました。
西麻布カフェではフラダンスを楽しみました。会場を夏らしい雰囲気に飾り、地元で活動しているフラダンスグループの女性によるダンスやハワイの話を聞いたり、珍しい男性によるダンスの披露もありました。オカリナグループの爽やかな演奏もあり、夏気分を満喫しました。
南麻布カフェはアロマスプレー作り。ヒノキ、レモン、ハッカなど5種類の精油の中から好みの香りを選んでスプレーを作り、部屋中に爽やかな香りが広がりました。また皆さんと夏を乗り切るヒントについても話しました。
最後の麻布カフェの「サマーコンサート」では、医師でピアニストの浅野涼氏を迎え、クラシックの名曲から馴染みの歌謡曲まで、本格的な演奏に聴き入り、司会者の軽妙な話術に笑いました。
ピアノの伴奏で歌ったり、演奏後には演奏者、司会者と参加者が輪になって交流する和やかな時間もありました。
今月もカフェの参加者は30名を超える日もあり、どのカフェにも初めての方がいらして、利用者がますます増えていることを実感しています。多くの方が気軽に楽しく参加できる場でありながら、きめ細かい対応も心がけたいと考えています。
上段・左:飯倉・川柳とハーモニカ 右:ありす・赤鼻つけて笑って健康
中段・左:西麻布・フラダンス 右:南麻布・アロマスプレー作り
下段:麻布・ピアノコンサート
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