6月14日(土)午後、麻布地区の土曜日カフェを妙善寺で開催しました。
六本木ヒルズのグランドハイアット東京の向かいという、賑やかな場所にある妙善寺でのカフェは4回目です。これまでは広い本堂が会場でしたが、現在は一帯が再開発工事中のためコンパクトな仮本堂での開催となり、皆さんとの距離が近く、交流しやすいように感じました。
麻布地域の方を中心に15人が参加され、フリーなお話タイムに続き、ご住職の講話を伺いました。
お寺の歴史的なお話として、港区のお寺は江戸時代の参勤交代の宿代わりになっていたこと、お寺は亡くなってから関わるところではなく、地域の人が集う場として賑わっていたこと、「富くじ」を発行して資金を集め、お寺の普請をしていたこと、また現在のお寺で行っている悩み相談や、ご住職の民生委員としての活動のこともご紹介いただきました。
さらに、参加者からの質問をきっかけに、現在はお寺を維持することが難しい時代で、地方のお寺などでは住職が他に職業を持つ場合も多いこと、法事やお墓は従来の形式にとらわれず、いろいろな形があってよいこと、また現世と死後の世界はつながっており、亡くなった方は生きている人の心の中でいつまでも生き続けることなどを伺い、とても温かく穏やかな気持ちになれました。
港区ではコンビニよりお寺の数が多いそうです。都心にあっても、お寺の中に一歩踏み入れると静寂で厳かな世界があり、心が洗われるような気がします。散歩がてら、お寺に寄ってみるのもいいかもしれません。
今後ますます少子化、非婚化が進むと思われる社会で、自分の老いについて、またどこでどのように最期を迎えるかなどを含めて選択は個人の自由で、どれもお互いに尊重する気持ちが大切と改めて見直すことができました。
かつての6月は雨に濡れた紫陽花を楽しむ頃でしたが、今や猛暑の毎日となりました。そのような中でも、カフェには多くの方が参加されました。
飯倉カフェは「カーレット」。「卓上のカーリング」とも言われ、的をめがけて小さなストーンを滑らせる競技です。3人一組のチーム対抗戦で、皆さんが歓声を上げながらゲームに熱中していました。
ありすカフェでは、度々お招きしている「サキソレンジャー」の皆さんによるサックス五重奏のコンサートに多く方が参加されました。懐かしい昭和歌謡やジャズのスタンダードなど迫力ある演奏を堪能し、演奏者と参加者が一体となって盛り上がりました。
西麻布カフェは「笑いヨガ」。「笑いの健康体操」といわれ、笑いの健康効果を体験するプログラムです。顔を見合わせて笑い合ったり、相手をほめる言葉を掛け合ったり、最後の瞑想では心身がリラックスして、普段では味わえない貴重な体験をしました。
南麻布カフェは「ミニキャンバスに絵を描こう」と題して、アクリル絵の具を使い、絵筆の代わりに歯ブラシと綿棒で描きました。お手本を見ながら、それぞれ個性的な作品を仕上げていました。
麻布カフェは「歴史を語るパートⅩ~麻布の歴史と文化」の講座でした。地元の歴史家・清澤氏を迎えて年1回の開催を続けて10回目となり、皆さんが住んでいる麻布の驚きの歴史を学びました。
今月は、ゲームを楽しみ、音楽を聴き、笑って体を動かし、絵を描き、歴史を学びと様々なプログラムを通して、皆さんと楽しみながら交流しました。
上段・左:飯倉・カーレット 右:ありす・サックス五重奏(サキソレンジャー)
中段・左:西麻布・笑いヨガ 右:南麻布・アクリル絵画
下段:南麻布・歴史を語る
特定非営利活動法人 介護者高齢者支援・けあポート
TEL:03-5860-2270 FAX:03-5860-2271 E-mail : info@careport-npo.net
〒108-0072 東京都港区白金2-3-19 白金アネックス402号室