通常のオレンジカフェは平日に港区の公共施設で開催していますが、年に数回は土曜日に開催し、会場も地域のお寺などをお借りしています。
2月は国際医療福祉大学の赤坂キャンパスで、心理学専攻の大学院生が開催している認知症カフェ「あかさかおみこしカフェ」とコラボレーションして開催しました。参加者と学生スタッフとの交流や、粘土を使ったプログラムを楽しみました。学生にとっても、地域の方と交流しながら学ぶ貴重な機会となっています。
通常のオレンジカフェはいつものように各会場で5回開催しました。どこのカフェも初参加の方がいらっしゃいました。ご家族、ご自分の物忘れが気になる方、見学の方など様々ですが、高齢者相談センターやふれあい相談員の紹介という方がほとんどでした。
カフェではお話をしたり、認知症専門医のお話を聞いたり、個別相談をされていましたが、不安や疑問を少しずつ解消され、仲間とつながる一歩にもなるようでした。
上・左:赤坂土曜カフェ・お話しタイム 中・右:粘土で思い思いの形を作りました
2月はちょこっと立ち寄りカフェの開催はありませんでしたが、地域の専門機関との情報交換や交流を図り、カフェの運営に活かすための連絡会を行いました。新型コロナウィルス感染予防のため、一昨年は中止、昨年は書面開催になって、3年ぶりの対面での開催でした。
麻布地域の支所、民生・児童委員、高齢者相談センター、ふれあい相談室、社会福祉協議会、いきいきプラザの各職員の皆さまと、ボランティア、スタッフが一堂に会し、それぞれの活動報告とちょこっと立ち寄りカフェの実績報告を共有したあと、今後の麻布地域の高齢者へ向けた取り組みや地域連携についての意見交換を行いました。
参加者の様々な価値観を受けとめる居場所の意義や、お互いの活動を改めて知る機会にもなりました。参加者どうしのつながりはもちろん、支援する立場としての連携や情報共有もさらに大切であることを確認する一日となりました。
この講座は港区芝地区総合支所からの受託事業で、今年度2回目の開催でした。
講義では港区の高齢者の現状、認知症の症状・予防・対応、アロマテラピーの基礎について解説しました。
近年、香りが脳を刺激することから認知症予防のひとつとして期待されており、香りを用いたハンドマッサージは、嗅覚と触覚への相乗的な刺激から高齢者や認知症状のある方に効果があると言われています。
マッサージ実習では特に高齢者に行う時のポイントをお伝えし、ペアになって練習しました.。
参加のきっかけを伺っていると、コミュニケーションの手段として香りやマッサージに関心を持たれている方が多いことを感じます。
実際にマッサージをしてみると、慣れないので力が入って緊張してしまう、施術の手順が気になって相手の反応を見る余裕がない、という声も聞かれましたが、マッサージの技術以前に「やさしい気持ちをもって触れる」ということだけでも、相手に伝わるものがありますので、実践を重ねていただければと思います。
講座を通してアロマセラピーや認知症について知り、ご家族や地域の高齢者を見守り支えるヒントを得ていただければと思います。来年度も開催を予定していますので、ぜひご参加ください。
特定非営利活動法人 介護者高齢者支援・けあポート
TEL:03-5860-2270 FAX:03-5860-2271 E-mail : info@careport-npo.net
〒108-0072 東京都港区白金2-3-19 白金アネックス402号室